カジノのこと、府議会議員予定候補者の考えは?
統一地方選が近づいています。私たちの会では府議会議員(高槻市・島本町)の予定候補者に
カジノの賛否について質問状を送りました。結果は以下のようになりました。
質問状への回答なし
*杉本哲也さん(自民党)
上田辺町19-32 吉田ビル202
電話 090-9715-2353 メール sugimoto@mskj.or.jp
カジノに賛成
*吉田忠則さん(公明党)
津之江町1-53-3
電話 090-1484-2065 メール kanki@outlook.jp
カジノに賛成
*市来隼さん(維新の会)
紺屋町 11-1 FK ビル202
電話 080-4390-0066
カジノに反対
*野々上愛さん(立憲民主党)
城北町1-5-23
電話072-669-7790 メール info@nonoueai.net
カジノに反対
*末岡友行さん(無所属)
富田丘町3-12 佐竹ビル103
電話090-1222-5358 メール sueoka.tomoyuki40@gmail.com
野々上愛さん(立憲民主党)、末岡友行さん(無所属)、市来隼さん(維新の会)、吉田忠則さ
ん(公明党)から質問状への回答が送られてきました。うち、市来さんは個別に答えるので
はなく「党本部の共通対応」とのことでした。
杉岡哲也さん(自民党)からは質問状への回答は届きませんでした。電話で確認したとこ
ろ、杉本さんは「回答はしません、その理由は言いません」ということでした。
今回の統一地方選、大阪では「IR カジノ」が最大の争点です。大阪の未来を左右するカ
ジノに関して、府議会議員の予定候補者の方はぜひ自分の言葉でこの問題を語ってほし
いと思います。
皆さま、この回答結果をどうぞご活用ください。質問と回答は「カジノを止める会・高槻」の
ブログやメーリングリストにものせています。ライン、SNS での拡散も OK です。また候補者に
直接質問することもできます。上記の連絡先を参考にしてください。
2023 年 3 月 16 日
夢洲カジノを止める大阪府民の会・高槻
カジノを止める会・高槻ブログ http//vtakatsuki.ti-da.net
連絡先 小山潔 (070-5653-7886 nobiscum@wb4.so-net.ne.jp
以下各候補の回答(回答のあった順番)を添付します。
<野々上愛さん(立憲民主党)>
反対
反対の理由
最も大きな理由は大阪の民主主義を毀損する問題であると考えるから
大阪IRカジノについては、昨年2022年2月議会の関連議案の採決に際して、
会派声明を公表しています。
https://www.nonoueai.net/post/20220324b
本来であれば本会議討論を通じて明らかにするべき見解ですが、ご案内の
通り大阪府議会では少数会派の本会議での発言が極めて制限されており、
このような形での公表とならざるを得ない状況にあります。
上記声明に挙げたように、ギャンブルを街づくりや経済成長の核とすることの
倫理的問題、依存症対策の不備、夢洲地域の地盤をはじめとした課題、
大阪のIR計画の実現性が見込めない、等々さまざまな問題点があります。
中でも重要なのが、長期にわたる民間企業(かつ海外企業も含めた複雑な
企業体)との契約であるということです。
カジノが市民生活に大きな影響を与えるものであることは言うまでもなく、
仮に経済的には成功を収めたとしても、依存症など、負の影響は無視できない
ものになるかもしれません。
その時に、府市の事業として行われているものであるなら、次の選挙で有権者は
民意を示し、政策を転換させることができます。
しかし、大阪IRカジノの契約期間は35年間、そこからさらに30年延長可能と
なっており、一度契約が成立すると半世紀以上にわたりカジノが存在し続ける
ことになります。
この時、自治体の側から一方的に契約を破棄することは、可能であるとしても
裁判費用や違約金など膨大なコストがかかることになります。
しかも、この契約の内容は、民間企業との契約であることを盾に、ほとんど
公開されておらず、例えば10年後の有権者にとって、どのような選択肢が
あるのか全くわからないままに市長・知事を信頼して任せるしかない状態です。
もちろん、知事・市長の行う不透明で曖昧な契約をチェックするのは議会の役割
ではありますが、現実的には大阪府市ともに知事・市長の与党である維新の会が
多数の議席を握っており、カジノに反対する会派には十分な質問時間も回ってこず、
議決においても影響力を示せていないのが現状です。
このことを考えるならば、半世紀の長きにわたる重要で転換の難しい政策決定を
行う正当性と能力が現在の大阪府市の行政・議会にあるのか、と言うことから
問い直す必要があると考えます。以上です。
<末岡友行さん(無所属)>
反対
反対の理由
カジノは依存症問題が深刻な現代において、新たな依存症を作り出し、多くの
住民の経済的破綻を引き起こしかねず大阪に建設すべきではないと考えます。
また夢洲自体がフッ素、ヒ素などが基準値以上検出されており土壌汚染している
場所です。地盤沈下も深刻であり、これらの対策費が算定不能だと言われており、
持続不可能な開発事業としても断念すべきです。また夢洲万博は最低でも308億円
以上の大阪府の財政支出をして、あくまで一時的で半年後にはカジノ建設のために
取り壊すパビリオンを作るものであり、カジノを促進する財政浪費であり開催する
べきではないと考えます。
<市来隼さん(維新の会)>
賛成
賛成の理由
人口減少、少子高齢化の中で社会を持続可能なものとするために、外貨を
稼ぎ、多くの集客や高い経済波及効果が期待でき、国際的なエンターテインメント
機能やMICE機能を持つ国際観光拠点を形成するIRが必要。観光や産業のみならず
文化芸術、スポーツの拠点となる世界最高水準の成長型IRを大阪府市一体で進める。
開業後に依存症発症率が下がったシンガポールを参考に大阪では依存症対策センターを
先がけて整備し依存症対策を行う。政治家等の口利き公開など透明性を確保し、
府民の理解促進を講じる。 (日本維新の会事務局からの回答)
<杉本哲也さん(自民党)>
回答しません。
<吉田忠則さん(公明党)>
賛成
賛成の理由
大阪IRの区域整備計画について、昨年2月議会で慎重審議し
議決されたことを深く受け止めているからです。尚、大阪府に対して
府議会公明党は、府民の意見に耳を傾け、懸念される事項や課題に
関して、しっかりと対応するとともに、依存症対策をはじめ懸念事項対策に
確実に取り組んでいくことを求めています。